神社の木陰

す高2の夏休み、

俊くんとの距離が急に近くなりました。

予備校への往復は同じ電車に乗り合わせて

一生懸命授業の予習と復習をしていました。

お昼休みに、

二人でお弁当を食べながら、

これまで知らなかったお互いのことを話したり。

高校の先生の話題とか、

あと、好きなバンドが同じで、すごく盛り上がったの覚えてます。

予備校の建物の裏山には古い神社があって、

授業が終わってから、

大きな杉の木の下にあるベンチで、

復習をするのが日課となりました。

猛暑の中、神社の森の清涼な空気は心地よくて、

二人で過ごす時間がだんだん長くなっていきました。

音楽のことや将来のこと、

夕暮れまでずっと

ベンチに座って話していました。

俊くんからは高校を卒業したら、

アメリカの大学に行きたいって聞きました。

二週間の夏期講習も半分が過ぎて、

ベンチに並んで座る二人の距離が、

だんだん近づいてきていました。

俊くんの照れくさそうに話す仕草や

女の子みたいにすこしわがままなところとか、、

”好き”って言えたらな・・・

綾はまだ、誰とも付き合ったことがなくて、

好きな子と付き合うってことがどういうことか分かんなかったし、

女の子みたいな男の子と仲良くしているのって、

人から見たらどうなんだろって・・

俊くんは綾のこと、どう思っているのかなって、、

そんな気持ちを心に秘めたまま、

俊くんと二人の時間を過ごしていました。

もっと勇気があったらな・・・

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